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新前橋・渋川・沼田停車の特急「鳥海」(多客臨)のこと

6月13・14日にE653系による特急「鳥海」が運転されます。
思い出すのは485系「鳥海」、それも東北・上越新幹線上野駅開業後に繁忙期に設定された多客臨の方です。

「いなほ」が上越新幹線開業で新潟以北に封じ込められると、上野直通は「鳥海」に改称されました。
「つばさ」も同時に福島以北に封じ込められたものの、上野直通が残されたことを思うと「いなほ」で良いのではと思いましたが、「いなほ」は新潟始発、「鳥海」は新潟を経由しなかったので、区別する必要があったのでしょう。

1985(昭和60)年3月ダイヤ改正の時刻表で「鳥海」を見た時は、一瞬唖然としました。
停車駅に新前橋・渋川・沼田が加わっていたからです。
上越新幹線に相当数移行するとみて、新特急「谷川」「草津」の役割も担わざるを得なかったのでしょう。

IMG_20200120_0001.jpg
多客臨に格下げ当初の「鳥海」特急券(1985年3月31日乗車)

それでも水上-長岡間はノンストップで、「いなほ」全盛期を彷彿とさせたものです。

車両運用は485系7連(秋田運転区)1編成が8042M(上り)→8041M(下り)と折り返す運用で、全盛期の「いなほ2号」「いなほ5号」の時刻を踏襲していました。

車内販売も乗務して特急の体面を保っていましたが、車内販売員の行路を見ると車両運用と同じ。
秋田6:50発、23:31着とは前後を考えるとほぼ18時間労働だったと思います。

残念ながら485系7連でも余裕があり、指定券は乗車直前でも買えました。
一度だけ自由席に乗ったことがありますが、上野駅の「名物」だった自由席の行列としては短い方で、上越新幹線~「いなほ」に移行したことがうかがわれたものです。

まるで489系急行「能登」の夏休み中のような光景でした。
「鳥海」が昼行特急としての定期列車だった頃は、立っている人がいないだけで空席は無かったのですが…

そんな多客臨「鳥海」が「グレードアップ」したのは、1987(昭和62)年のGWでした。
フリーストップのリクライニングシートに改造された勝田電車区の485系が使用され、長時間座っても疲れなかったので感心しました。

この点でも「JRは変わった」と実感したものです。

910730 1065M
JR発足後「鳥海」に使用された勝田電車区の485系
1065M ひたち115号 485系7連[水カツ]
1991.7.30 金町

しかし多客臨「鳥海」はこの後設定が無くなります。
乗車率は目分量で6割程度と決して空気輸送ではなかったのですが、民間会社となったJRとしては看過できない乗車率だったのでしょう。

残念ながら電車特急「鳥海」の時代は撮り鉄から離れていて、手持ちの写真がありません。
今は当時の時刻表と特急券を見ながら思い出しています。

当時のダイヤ(時刻表《日本交通公社》1985年9月号を参照しました)
8041M 
上野15:42⑤→大宮16:06/16:07→高崎16:55/16:56→新前橋17:02/17:03→渋川17:14→沼田17:32→水上17:46/17:48→長岡18:58→新津19:30/19:32→新発田19:56→中条20:07→坂町20:15/20:16→村上20:26→府屋20:57→あつみ温泉21:09→鶴岡21:34/21:36→余目21:47/21:48→酒田21:59/22:01→遊佐22:12→象潟22:33→仁賀保22:43→羽後本荘22:55/22:56→秋田23:31

8042M
秋田6:50→羽後本荘7:28→仁賀保7:41→象潟7:51→遊佐8:13→酒田8:25/8:27→余目8:37→鶴岡8:50→あつみ温泉9:12→府屋9:24→村上9:55→坂町10:05→中条10:13→新発田10:24/10:25→新津10:46/10:49→長岡11:25/11:27→水上12:46/12:48→沼田13:02→渋川13:20→新前橋13:31→高崎13:40/13:42→大宮14:41→上野15:07⑤
※着発時刻が同一の場合は、主要駅でも発時刻のみとしました。

ブルートレイン「鳥海」のヘッドマークは、電車特急時代のデザインを踏襲していました。

950815 2022
2022レ 寝台特急 鳥海
EF81 139[長岡]+24系客車[盛アオ]
1995.8.15 青森

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コメント

こんばんは。

上野~青森の昼間特急は「いなほ」のイメージです。
「鳥海」はゴハチが牽く夜行急行のイメージが強くて
先日アップした485系「鳥海」が走って来た時は
驚いた覚えがあります。(ほぼ非鉄で知りませんでした。)

こんばんは。

遅くなり申し訳ございません。
「鳥海」485系はショートリリーフだったのでしょう。

でも「鳥海」が昼行急行だった頃を知る国鉄サイドの命名なら納得です。


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